EXHIBITIONS
星座と出会い系、もしくは絵画とグループ展について
シエニーチュアン、金海生(キン・カイセイ)、ユササビ、小林正人よる絵画のグループ展が開催。本展は明確なテーマの設定や区分けをすることなく、美大出身者、美大を出ていない者、キャリアを積んだベテラン作家という出自の異なる4人を迎え、作品同士、そして絵画と人との出会いや距離を再考する機会となることをねらいとしている。
シエニーチュアンは1994年愛知県生まれ、パープルーム予備校5期生。シュルレアリスムの作家たちが試みたオートマティスムの手法を引用しながら作品を制作。シエニーチュアンは自身を「キャラ」と自認しているが、絵画作品には直接的にそのアイコンが登場することはない。絵画という「もの」を自身のキャラクターグッズとして自律させる研究に着手し始め、本展でその最初のスタディーを披露する。
金は1994年中国山東省煙台市生まれ。北京の大学で学んだのち、日本の大学に留学。政治的なアイコン(信条を直接的に表すのもではない)を多用し、自らの記憶や経験をもとにした私小説的な作品づくりに不快感を覚えながら、絶えず変化することを受け入れて制作を行ってきた。
ユササビは1988年徳島県生まれ。本展では出会い系サイトで知り合った異性との出会いから別れを綴った作品《どうか傷ついてまいってしまわないように…》を出展する。本作はスマートフォンを思わせるプロポーションの小ぶりのペインティング、実際に相手のやりとりした言葉が記されたラベル、「LOVE」の文字をかたどった糸によって構成。現在の情報環境でメディアごとの速度や性質の違い、記録すること、記憶することへゆるやかに言及する。
小林は1957年生まれの画家、アーティスト。東京藝術大学美術学部教授。キャンバスを張りながら手で描く制作スタイルや、絵画作品を床に置き立てかけた独創性で知られている。本展には広島・鞆の浦のアトリエで手がけた、星がモチーフの新作を出展予定。
シエニーチュアンは1994年愛知県生まれ、パープルーム予備校5期生。シュルレアリスムの作家たちが試みたオートマティスムの手法を引用しながら作品を制作。シエニーチュアンは自身を「キャラ」と自認しているが、絵画作品には直接的にそのアイコンが登場することはない。絵画という「もの」を自身のキャラクターグッズとして自律させる研究に着手し始め、本展でその最初のスタディーを披露する。
金は1994年中国山東省煙台市生まれ。北京の大学で学んだのち、日本の大学に留学。政治的なアイコン(信条を直接的に表すのもではない)を多用し、自らの記憶や経験をもとにした私小説的な作品づくりに不快感を覚えながら、絶えず変化することを受け入れて制作を行ってきた。
ユササビは1988年徳島県生まれ。本展では出会い系サイトで知り合った異性との出会いから別れを綴った作品《どうか傷ついてまいってしまわないように…》を出展する。本作はスマートフォンを思わせるプロポーションの小ぶりのペインティング、実際に相手のやりとりした言葉が記されたラベル、「LOVE」の文字をかたどった糸によって構成。現在の情報環境でメディアごとの速度や性質の違い、記録すること、記憶することへゆるやかに言及する。
小林は1957年生まれの画家、アーティスト。東京藝術大学美術学部教授。キャンバスを張りながら手で描く制作スタイルや、絵画作品を床に置き立てかけた独創性で知られている。本展には広島・鞆の浦のアトリエで手がけた、星がモチーフの新作を出展予定。