EXHIBITIONS
入門 墨の美術 ― 古写経・古筆・水墨画 ―
「墨」は、日本で古くから使われてきた身近で便利な道具。奈良時代には仏教の広がりとともに、国家事業としても写経が盛んに行われ、欠かせないものであった。続く平安時代では、貴族は手習い(=習字)を大事な教養として学び、美しく装飾した料紙の上に和様の書を写した。
室町時代の禅宗文化や唐物の流行を象徴する水墨画の萌芽が見られた鎌倉時代には、トーンが巧みに用いられるなど、「墨」は時代に沿ってその時々の美意識を表現。現在でもその役割を失うことなく使われ続けている。
本展では、「古写経」「古筆」「水墨画」に注目し、静嘉堂所蔵の名品約30点を通して、多彩で奥深い「墨」の世界を紹介する。
室町時代の禅宗文化や唐物の流行を象徴する水墨画の萌芽が見られた鎌倉時代には、トーンが巧みに用いられるなど、「墨」は時代に沿ってその時々の美意識を表現。現在でもその役割を失うことなく使われ続けている。
本展では、「古写経」「古筆」「水墨画」に注目し、静嘉堂所蔵の名品約30点を通して、多彩で奥深い「墨」の世界を紹介する。





