EXHIBITIONS
線の迷宮〈ラビリンス〉Ⅲ 齋藤芽生とフローラの神殿
目黒区美術館はこれまで「線の迷宮〈ラビリンス〉」と題し、線の魅力と可能性に迫る企画展を開催。第3回となる本展では、過去と現代のはざまを独自の視点でとらえる画家・齋藤芽生(さいとう・めお)の絵画世界と、19世紀植物図鑑の名作『フローラの神殿』を紹介する。
齋藤は1973年東京都生まれ。「博物学への興味は新鮮なビジョンをもたらした」と自身で語るように、初期の作品《毒花図鑑》(1993)や《日本花色考》(1995)では美術と文学とのあいだで揺れ動いていた自身の心理を花に託し、図鑑のかたちで表現。その後、幼少期を過ごした団地の記憶をもとに、箱型の団地の窓を描いた一連のシリーズに取り組んだ。近年は図鑑や窓といった形式から脱し、日本各地への旅を重ねながら収集したイメージと、過去と現在の記憶からなる《密愛村Ⅲ・Ⅳ》(2011、16)、《野火賊》(2015)を制作している。
本展は齋藤の作品と、学生時代に影響を受けた植物図鑑『フローラの神殿』を展示。「図鑑」のように複数の絵画と言葉で社会を描く現代作家の魅力に迫る。
齋藤は1973年東京都生まれ。「博物学への興味は新鮮なビジョンをもたらした」と自身で語るように、初期の作品《毒花図鑑》(1993)や《日本花色考》(1995)では美術と文学とのあいだで揺れ動いていた自身の心理を花に託し、図鑑のかたちで表現。その後、幼少期を過ごした団地の記憶をもとに、箱型の団地の窓を描いた一連のシリーズに取り組んだ。近年は図鑑や窓といった形式から脱し、日本各地への旅を重ねながら収集したイメージと、過去と現在の記憶からなる《密愛村Ⅲ・Ⅳ》(2011、16)、《野火賊》(2015)を制作している。
本展は齋藤の作品と、学生時代に影響を受けた植物図鑑『フローラの神殿』を展示。「図鑑」のように複数の絵画と言葉で社会を描く現代作家の魅力に迫る。