EXHIBITIONS

ここからむこうまで

2019.09.07 - 10.27

柳幸典 Distress Signal(救難信号) 1996 Photo by OMOTE Nobutada © YANAGI STUDIO

小西紀行 Untitled 2019 Photo by OMOTE Nobutada ©Toshiyuki Konishi Courtesy of ANOMALY

もうひとり Scab 2019 Photo by OMOTE Nobutada

小林正人 Unnamed #66 2019 Photo by OMOTE Nobutada ©Masato Kobayashi Courtesy of ShugoArts

岩崎貴宏 洗濯物の山にサシを架ける 2019 Photo by OMOTE Nobutada ©Takahiro Iwasaki Courtesy of ANOMALY

小金沢健人 ひめじや 2019

 尾道市立美術館では、日本の多様な現代美術を紹介する特別展を2017年より開催。第3弾となる本展では、広島や尾道市と関わりを持ちながら、世界に向き合った作品を制作するアーティスト6組の新作を中心に紹介する。

 出展作家は、現代社会がはらむ問題をユーモアを交えて提示し、尾道市の離島・百島の廃校を拠点に「ART BASE 百島」を立ち上げるなど、美術の枠におさまらない活動を展開する柳幸典。家族あるいはごく少数の身近な人々のスナップ写真をもとに、一貫して人物画を描く小西紀行。尾道の山手地域にある空き家や廃墟などをリサーチしながら、そこに存在する孤立した記憶を作品化する「もうひとり」(小野環+三上清仁)。自由で開放された絵画のあり方を追求する小林正人。自身の故郷・広島の歴史とつながる立体作品やインスタレーションを制作する岩崎貴宏。日用品の使い方からシャーマニズムまで幅広く「意識の変容」にアプローチし、映像、ドローイング、パフォーマンスなど複合的な表現領域を拡張し続ける小金沢健人の6組。