EXHIBITIONS

小島康敬「Unconscious | New York, Tokyo」

小島康敬 Tokyo, 2013 ©️ Yasutaka Kojima

小島康敬 New York, 2011 ©️ Yasutaka Kojima

 ベルリンを拠点に活動し、都市を撮影し続ける写真家・小島康敬の個展が開催される。

 小島は1977年東京都生まれ。International Center of Photography,General Studies Program(アメリカ)卒業。15年に渡独し、東京・ニューヨーク・ベルリンを被写体としたシリーズ「Tokyo」「New York」「Berlin」を発表してきた。

 各シリーズは、小島が実際に居住し、自身の足で歩くことで発見した都市景観を独自の視点で撮影したもの。人物を除き、人工的でありながらも複雑に膨張した建築物や道路、標識、看板の集合体をとらえ、ニューヨークはモノクロ、東京はカラーで表現している。

 都市写真の特質は、「人間が生きる上では気にもとめないような人間の意識から外れた、都市の無意識ともいえるようなものが映し出されていること」だと言う小島。都市ごとに注視する場所やアプローチを変えながら、表層に映し出される都市の構造・質感を独自の視点で見つめている。

 本展では、これまで発表してきた都市三部作のうち、ニューヨークと東京の作品を発表。なお、東京・青山のAkio Nagasawa Gallery Aoyamaで個展「Unconscious | Berlin」が同時開催される。