EXHIBITIONS

吉岡俊直「複眼と対称のノード」

吉岡俊直「複眼と対称のノード」より

吉岡俊直「複眼と対称のノード」より

吉岡俊直「複眼と対称のノード」より

吉岡俊直「複眼と対称のノード」より

「フォトグラメトリ」を導入した版画作品を手がけるアーティスト、吉岡俊直の個展が開催される。

 吉岡は1972年京都府生まれ。97年京都市立芸術大学大学院美術研究科版画修了。2014年から京都市立芸術大学で教鞭を執り、自然の振る舞いのデジタルデータ化・物質化をテーマに研究を行っている。

 吉岡が制作に使用する「フォトグラメトリ」とは、写真から3次元データを得る技術。対象物の色や柄によらず表面の形状のみを抜き出すことができ、いま見ている世界の認識を逆照射する可能性を感じているという。

 本展では、「フォトグラメトリ」の版画作品に対するメタ的な構造を与えるべく、会場に制作プロセスに関わるエリアを設置。京都市立芸術大学版画専攻の卒業生・在学生の版画作品も展示し、自身の構成要素とつなぎ合わせる。また会期中には、京都市立芸術大学所属の研究者として現在進めている研究の中間発表も行う。