EXHIBITIONS
風能奈々「触っても触っても遠い」
刺繍や織物を思わせる繊細な筆致で、内的世界を描いてきたペインター・風能奈々。「ひとりの世界に閉じこもる」ために制作初期をスタートさせ、幼少期の思い出や親しんだ物語、ネガティブな感情を含む日常の出来事などを表現し、自身の底にあるものを探求してきた。
毎日3~5時間欠かさずにノートに描いているというドローイングは、風能から溢れる描きたいという気持ちと描きたいモチーフを受け止める受け皿となり、作家が「繰り返したくさん描いているうちにモチーフと親密になっていく」と語るように、タブローでの魅惑的な発展を暗示するエネルギーの役割を担う。
本展では、上塗りさせた絵具の層を溶かし、引っ掻く新たな技法に挑んだペインティングと、これまでよりも抽象的な作品を発表。それぞれの作品において、内向的表現から世界が開かれる描写に至った作家の心境の変化、スタイルに縛られずに表現方法を追求する姿勢を見て取ることできる。
毎日3~5時間欠かさずにノートに描いているというドローイングは、風能から溢れる描きたいという気持ちと描きたいモチーフを受け止める受け皿となり、作家が「繰り返したくさん描いているうちにモチーフと親密になっていく」と語るように、タブローでの魅惑的な発展を暗示するエネルギーの役割を担う。
本展では、上塗りさせた絵具の層を溶かし、引っ掻く新たな技法に挑んだペインティングと、これまでよりも抽象的な作品を発表。それぞれの作品において、内向的表現から世界が開かれる描写に至った作家の心境の変化、スタイルに縛られずに表現方法を追求する姿勢を見て取ることできる。