EXHIBITIONS

MATHRAX「指先の中の音たち」

MATHRAX いしのこえ Photo by Kenji Kagawa

MATHRAX いしのこえ Photo by Kenji Kagawa

MATHRAX ステラノーヴァ Photo by Kenji Kagawa

MATHRAX バッファロー Photo by Kenji Kagawa

MATHRAX ひかりのミナモ Photo by Kenji Kagawa

 MATHRAX(マスラックス)は、久世祥三と坂本茉里子によるアートユニット。これまで、なでるとオルゴールのような音が奏でられる動物の木彫や、水面に映る光をモチーフにしたLEDの照明作品など、電気、光、音を用いたオブジェやインスタレーションを発表し、デジタルデータと知覚、人が他者と新たなコミュニケーションをつくり出していく仕組みを研究している。

 電気の力によって、石と身体と世界との接続を試みた作品《いしのこえ》(2017)で「HAPTIC DESIGN AWARD 2017 優秀作品」を受賞。茅ヶ崎市美術館(神奈川)での「MATHRAX いしのこえ」展(2018)など展覧会に多数出品するほか、電気と柔らかくつき合うための電子工作ワークショップなども実施している。

 本展では「音にふれる」をテーマに、石に触れてその声を聞く《いしのこえ》や、木のオブジェに触れることで参加者間の音による対話を試みる《ステラノーヴァ》など、MATHRAXの作品を展示。見る、聞くだけでなく、手で触れる作品を通して、言葉とはまた異なった不思議なコミュニケーションを体験できる。