ミテ・ハナソウ展2019

　夏休みに家族や子供たちが何度も美術館を訪れ、美術作品を味わい、楽しむことができる展覧会シリーズ「ミテ・ハナソウ展」。座る、寝転がるなどしてゆっくりと作品に向き合えるよう、展示室の全面にカーペットを敷きつめて空間をデザインし、会期中は鑑賞コミュニケーターの「ミテ＊ハナさん」が来館者と作品について語り合いながら、解説を行う。

「もうひとつの夏休み」をコンセプトとする今回には、生活のなかで出会う心惹かれるものを集め、毎日一番のお気に入りを描く池平徹兵、記憶や認識をテーマに、自分と自分が存在する世界とは何かを問う作品を制作する⼤﨑のぶゆき、人間と植物、人工物と自然が融合した不思議な世界を描き出す平⼦雄⼀のアーティスト3名が参加。

　池平のアトリエを再現した「ヴンダーカンマー（驚異の部屋）」や、絵画に見えてゆっくりと動いている、大﨑の映像インスタレーション、平子による絵画と立体作品、モビールなどを配した、絵の中に入り込むような展示室などが登場し、来館者を日常の裏側にあるもうひとつの不思議な世界へと誘う。