EXHIBITIONS
小泉明郎展「Dreamscapegoatfuck」
無人島プロダクションが墨田区江東橋に移転後初の展覧会、小泉明郎展「Dreamscapegoatfuck」を開催。本展は、日本初公開となる小泉の映像インスタレーション作品《Battlelands》(2018)とVR(ヴァーチャル・リアリティー)インスタレーション作品《Sacrifice》(2018)、立体作品《Sleeping Boy》(2015)で構成される。
《Battlelands》は、小泉がアメリカ・マイアミにあるペレス美術館から依頼を受け、イラク戦争とアフガニスタン戦争で従軍し帰還したアメリカの退役軍人7名の協力を得て制作した作品。GoProカメラを頭に装着した状態の7名に、まず現在の住居や暮らす街のなかで日常生活を言葉で描写してもらい、次にまったく同じ場所において、戦地でもっともストレスを感じた瞬間の記憶を描いてもらった。
小泉はこの2種類の映像を編集、継ぎ目なく混在させて作品化。戦争と破壊という極限の状態が、人々の記憶やその後の日常生活にどのような影響をおよぼすのか、また命令に従う状況の兵士にとって個人的な「選択」とはなにか、感情の中の戦いはどこまで続くのか、数年をかけてこれらの問いに取り組んだ。
いっぽう《Sacrifice》は、イラク戦争で家族を失った、アメリカの退役軍人とは逆の立場にある被害者の視点に立った《Battlelands》の対となる作品。そして《Sleeping Boy》は「加害者」「被害者」双方の現実の追体験を促す2つのインスタレーション作品をつなぎ合わせる重要な役目を担う。(《Sacrifice》の鑑賞は事前予約優先。予約専用ページへ)
《Battlelands》は、小泉がアメリカ・マイアミにあるペレス美術館から依頼を受け、イラク戦争とアフガニスタン戦争で従軍し帰還したアメリカの退役軍人7名の協力を得て制作した作品。GoProカメラを頭に装着した状態の7名に、まず現在の住居や暮らす街のなかで日常生活を言葉で描写してもらい、次にまったく同じ場所において、戦地でもっともストレスを感じた瞬間の記憶を描いてもらった。
小泉はこの2種類の映像を編集、継ぎ目なく混在させて作品化。戦争と破壊という極限の状態が、人々の記憶やその後の日常生活にどのような影響をおよぼすのか、また命令に従う状況の兵士にとって個人的な「選択」とはなにか、感情の中の戦いはどこまで続くのか、数年をかけてこれらの問いに取り組んだ。
いっぽう《Sacrifice》は、イラク戦争で家族を失った、アメリカの退役軍人とは逆の立場にある被害者の視点に立った《Battlelands》の対となる作品。そして《Sleeping Boy》は「加害者」「被害者」双方の現実の追体験を促す2つのインスタレーション作品をつなぎ合わせる重要な役目を担う。(《Sacrifice》の鑑賞は事前予約優先。予約専用ページへ)