EXHIBITIONS

2011.3.11 大津波に襲われた沿岸集落で、かつて聞いた《いいつたえ、むかしばなし、はなし》−その7− 牡鹿郡女川町周辺の民話

「みやぎ民話の会」は、宮城県を中心に東北地方の民話採訪・民話集編纂に従事してきた小野和子によって、1975年に設立されたサークル。同県内を中心に山の村や海辺の町を歩き、そこで聞いた民話の一部を『みやぎ民話の会叢書』として記録している。

「みやぎ民話の会」が主催する「2011.3.11 大津波に襲われた沿岸集落で、かつて聞いた《いいつたえ、むかしばなし、はなし》」は、2011年3月11日の大津波で大きな被害をこうむった宮城県内の沿岸集落でかつて聞いた話から、およそ10話を選んで紹介するシリーズ展。7回目となる今回は、牡鹿郡女川町周辺で聞いた10話と6つの地域の民話を、同会の小田嶋利江が撮影した写真に触れながら語り、いまは大きく変化した土地にかつて生きていた人々の姿を伝える。
 
 展示ディレクションをアーティストの瀬尾夏美が担当。会期中盤からは瀬尾が女川の民話の語り手をインタビューしたテキスト作品と、映像作家の福原悠介による映像作品も展示される。