EXHIBITIONS
サイモン・フジワラ「The Antoinette Effect」
サイモン・フジワラは1982年イギリス生まれ、現在ベルリンを拠点に活動するアーティスト。2010年のフリーズ・アートフェアにて「カルティエ・アワード」を受賞するなど、演劇性の高いパフォーマンスやインスタレーション、彫刻、ビデオ、テキストといった多様なメディアで創出した作品が国内外で高く評価されている。
2017年、オーストリアのブレンゲンツ美術館で開催された個展「Hope House」で、ナチス・ドイツのユダヤ人虐殺の犠牲となったアンネ・フランクを軸とする展示を行ったフジワラ。アムステルダムのアンネ・フランク博物館を訪れたフジワラは、アンネが家族とともに潜伏生活を強いられた家の紙製模型がミュージアム・ショップ内で手軽な土産物として販売されているのを目にし、人類の歴史の負の記憶を伝える施設で、「悲劇」の重みを紙のように軽いものに変わってしまう事実を、アンネが暮らした家を再現した巨大なインスタレーション作品を通して投げかけた。
本展では、この《Hope House》の続編ともいえる、「弱肉強食」をテーマとした新作《The Antoinette Effect アントワネット現象》を発表。主に約10点ほどの立体作品で構成され、激動する社会変化をより広い視野におさめた内容となる。
2017年、オーストリアのブレンゲンツ美術館で開催された個展「Hope House」で、ナチス・ドイツのユダヤ人虐殺の犠牲となったアンネ・フランクを軸とする展示を行ったフジワラ。アムステルダムのアンネ・フランク博物館を訪れたフジワラは、アンネが家族とともに潜伏生活を強いられた家の紙製模型がミュージアム・ショップ内で手軽な土産物として販売されているのを目にし、人類の歴史の負の記憶を伝える施設で、「悲劇」の重みを紙のように軽いものに変わってしまう事実を、アンネが暮らした家を再現した巨大なインスタレーション作品を通して投げかけた。
本展では、この《Hope House》の続編ともいえる、「弱肉強食」をテーマとした新作《The Antoinette Effect アントワネット現象》を発表。主に約10点ほどの立体作品で構成され、激動する社会変化をより広い視野におさめた内容となる。