EXHIBITIONS

日中文化交流協定締結40周年記念

特別展「三国志」

趙雲像(ちょううんぞう) 木製 清時代(17~18世紀) 安徽省亳州市花劇楼伝来 亳州市博物館蔵

関帝廟壁画(かんていびょうへきが)「張飛(ちょうひ)、督郵(とくゆう)を鞭打つ」(部分) 土製、彩色 清時代(18世紀) 内モンゴル自治区フフホト市清水河県水門塔伏龍寺伝来 内蒙古博物院蔵

貨客船(かきゃくせん) 土製 後漢~三国時代(呉、3世紀) 2010 広西チワン族自治区貴港市梁君垌14号墓出土 広西文物保護与考古研究所蔵

儀仗俑(ぎじょうよう) 青銅製 後漢時代(2~3世紀) 1969 甘粛省武威市雷台墓出土 甘粛省博物館蔵 ※写真は展示品と異なる場合あり

関羽像(かんうぞう) 青銅製 明時代(15~16世紀) 新郷市博物館蔵

蟬文冠飾(せみもんかんしょく) 青銅製、金 西晋時代(3世紀) 2003 山東省臨沂市王羲之故居洗硯池1号墓出土 臨沂市博物館蔵

童子図盤(どうじずばん) 木製、漆塗 三国時代(呉、3世紀)  1984 安徽省馬鞍山市雨山区朱然墓出土 馬鞍山市三国朱然家族墓地博物館蔵

石牌(せきはい)「魏武王常所用挌虎大戟(ぎのぶおうつねにもちいるところのかくこだいげき)」 石製 後漢~三国時代(魏、3世紀) 2008~2009 河南省安陽市曹操高陵出土 河南省文物考古研究院蔵

罐(かん) 白磁 後漢~三国時代(魏、3世紀) 2008~2009 河南省安陽市曹操高陵出土 河南省文物考古研究院蔵

 いまからおよそ1800年前の中国・三国時代の栄枯盛衰を記した歴史書『三国志』。後漢(ごかん)王朝の滅亡を前に各地の有力武将が次々に歴史の表舞台に登場し、魏(ぎ)・蜀(しょく)・呉(ご)の三国が興隆する新時代が幕を開けた。

 三国の武将の争いは歴史性を帯びた伝説として『三国志』にまとめられ、やがて人々に親しまれて教訓を伝える詩文や絵画が生み出された。そして現在につながる多彩な「三国志文化」が育まれていった。

 本展は「リアル三国志」を合言葉に、日本でも幅広く親しまれている三国志の時代を考古学の観点から検証。中国から来日する漢〜三国時代の文物と、その最新の研究成果からリアルな三国志像を読み解く。なかでも2009年に発見された曹操高陵(そうそうこうりょう)(河南省)の出土品は中国国外で初めて一般公開され、大きな見どころのひとつとなる。