EXHIBITIONS

金魚絵師 深堀隆介展

平成しんちう屋 ~行商編~

2019.07.06 - 09.01

深堀隆介 平成しんちう屋 展示風景 2018 ※インスタレーション作品イメージ

深堀隆介 方舟

深堀隆介 金魚ブロック

深堀隆介 玉吾妻(たまあずま)

深堀隆介 一粒の麦が地に落ちて死ねば 江戸川アートミュージアム蔵

深堀隆介 金魚酒 命名 美宙(みそら) さくらももこ旧蔵

 透明樹脂にアクリル絵具で金魚を描く斬新な手法で、注目を集める若手作家・深堀隆介。深堀は愛知県立芸術大学を卒業後、ディスプレイ会社勤務を経て本格的に創作活動を開始し、絵画と立体を並行して様々な作品を制作。しかし次第に自分がなにをすべきか悩み、自信を失いかけていたとき、7年間放置していた水槽で生き続ける金魚の美しさに魅了され、以降、金魚に自身を重ねて表現を追究してきた。

 極めて独創的な深堀の技法は、器の中に樹脂を流し込み、その表面にアクリル絵具で金魚を部分的に描くという作業を繰り返す。これにより、絵が重なり合い、描かれた金魚がまるで生きているかのような立体感をもって見る者に迫る。近年ではライブペインティングやインスタレーションにも力を入れ、ますます表現の幅を広げている。

 本展では、初期の立体作品から最新作インスタレーション《平成しんちう屋》を含む代表作約200点を展示。深堀作品の魅力と創作の変遷を紹介する。