EXHIBITIONS

デンマーク・デザイン

2019.07.06 - 09.01

ポウル・ヘニングスン ペンダント・ランプ 〈PH コントラスト〉 1958-62 個人蔵 Photo by Michael Whiteway

ハンス・ヴィーイナ(ウェグナー) 椅子 CH24〈ウィッシュボーンチェア/ Y- チェア〉 1950 個人蔵 Photo by Michael Whiteway

カイ・ボイイスン 玩具〈サル〉 1951 個人蔵 Photo by Michael Whiteway

アーノル・クローウ 記念プレート 1888 1888 塩川コレクション

アーネ・ヤコプスン(アルネ・ヤコブセン) 肘掛椅子 〈エッグチェア〉 1958(1965頃制作) 個人蔵 Photo by Michael Whiteway

 北ヨーロッパに位置し、バルト海と北海に面した半島と島々からなるデンマーク。近代でヨーロッパ諸国が産業化を進めたなか、職人技の伝統を有するデンマークは、手仕事に基づく製品の生産に重点を置いた。

 とりわけ家具生産においては、1927年に始まった家具製造業者組合展を背景に、何世代にもわたりすぐれたデザイナーを輩出している。機能性と伝統を重んじ、シンプルでありながら人間的なあたたかみを感じさせるデザインの数々は、デザイン史に残る名作として、いまもなお世界中の人々を惹きつけてやまない。

 本展では、デンマーク・デザインの歴史を概観する初めての展覧会。デンマーク・デザイン博物館の学術協力のもと、ロイヤルコペンハーゲンの磁器をはじめ、ハンス・ヴィーイナ(ウェグナー)、アーネ・ヤコプスン(アルネ・ヤコブセン)ら黄金期のデザイナーによる20世紀の名作家具、現代の製品など約200点を展示する。

 また、ジョン・F・ケネディが座ったことで知られる「ザ・チェア」をはじめ、パパベアチェアやミニマルチェアなど、ヴィーイナの名作椅子に実際に腰掛け、写真を撮ることができる特設コーナーも設置。世界中で愛され続けるデンマーク・デザインの歴史と魅力を楽しみたい。