EXHIBITIONS

ガラス創作30年記念

西中千人展「呼継 ガラスのヒビに不完全の美を込めて」

日本橋高島屋S.C. 本館6階 美術画廊
2019.06.19 - 06.25

西中千人 呼継「悠久」

西中千人 呼継「誕生」

 西中千人(にしなか・ゆきと)は1964年和歌山県に生まれ、世界的に活躍するガラス作家。88年星薬科大学薬学部を卒業後、カリフォルニア芸術大学にて彫刻とガラスを学び、現在は千葉県茂原市に工房を構えて作品を制作。意図的に割ったいくつもの色ガラスを組み合せた独自の表現法「呼継(よびつぎ)」を用い、「不完全の美」「生命の証」をテーマとした作品で知られている。

「光と影があってこその美、生と死があっての命の輝き」。なんのために割り継ぐのか、自らの制作においてその意味がようやく整理できるようになったと語る西中。ガラスという素材と対峙し、日本の美意識を込めながら制作された、独自の世界観溢れる作品は国内外の鑑賞者を魅了し、多くの注目を集めている。

 西中のガラス創作30年を記念して開催される本展。会場には、花器やオブジェ、ガラスの茶道具、食器などを中心に新作約150点が並ぶ。