EXHIBITIONS

西中千人 ―呼継―

2019.04.04 - 04.23

西中千人 呼継「巌」

 「ジャポニスムの150年」展(パリ装飾美術館、2018〜19)にも出品するなど、世界的に活躍するガラス作家・西中千人の個展が開催される。

 西中は1964年和歌山県出身。星薬科大学卒業後、カガミクリスタル株式会社に勤務。その後、カリフォルニア芸術大学にて彫刻とガラスを学び、富山市立ガラス造形研究所を経て、98年に「ニシナカユキト GLASS STUDIO」を設立した。

 西中の作品は、陶芸の修復技法をもとにした、自らつくった器を叩き割り、再び溶かして継ぐ「ガラスの呼継」という技法で制作される。また、花器やオブジェにとどまらず、日本庭園の石をガラスに置き換えたインスタレーションなども手がけている。

 本展では、「ガラスの呼継」でつくられたオブジェ10点を中心に展示。伝統を下地に、ひびやつなぎ目によって新たなガラスの美を見せる。