EXHIBITIONS

田中-永峰良佑「As a flower」

2019.06.14 - 06.30

田中-永峰良佑「As a flower」より

田中-永峰良佑「As a flower」より

田中-永峰良佑「As a flower」より

田中-永峰良佑「As a flower」より

田中-永峰良佑「As a flower」より

田中-永峰良佑「As a flower」より

 田中-永峰良佑は1990年香川県生まれ、2017年東京藝術大学大学院美術研究科卒業。社会や歴史によって客体化されてしまうそれぞれの「私」たち、日本のみならず世界各地にいる「私」と対面しながら、可能性のかたちを与えることをテーマに活動を続けている。2013年「MEC AWARD 2013」佳作入賞。これまで参加した展覧会、「美学校・ギグメンタ2018/ 明暗元年」(2018)、「西荻映像祭 2017 -不可分な労働と表現-」(2017)、「国立奥多摩映画館」(国立奥多摩美術館、2016)などがある。

 田中は18年11月、アーティスト・イン・レジデンスとして台湾・高雄に滞在し、同国の伝統的な歌謡曲「雨夜花(ウーヤーホエ)」を軸とした作品《heartless lovers》を制作。イデオロギーやアイデンティティの揺れ動く台湾の若年世代の女性と「雨夜花」を学び歌い、その後、日本で暮らす年配の台湾人女性へ歌の記憶をきっかけとしたインタビューを通じ、編纂の狭間のコミュニケーションを記録した。

 日本の統治下にあった時代に生まれ、花と人を重ね合わせて失恋の絶望を歌った「雨夜花」。本展では、帰国したいまも続く《heartless lovers》にひもづく、映像と写真をインスタレーションとして発表する。