EXHIBITIONS
菅 木志雄「測られた区体」
「もの派」の主要メンバーとして活動し、以降50年以上にもわたる精力的な制作活動を続けてきた菅木志雄。物質のみでなく、空間や人間の思考、意識、概念といった目に見えない存在を「もの」ととらえ、同時代を生きる戦後日本美術を代表するアーティストとして独自の地平を切り拓いてきた。
1968年の初個展以来、国内外約400回もの展覧会で作品を開催。近年では、第57回ヴェネチア・ビエンナーレ国際展「VIVA ARTE VIVA」(2017)で、水上でのインスタレーションとして代表作「状況律」を再制作して大きな注目を浴んだ。また同年の長谷川祐子キュレーションによる「ジャパノラマ 1970年以降の新しい日本のアート」展(ポンピドゥ・センター・メッス)にも出展。日本では、今年の「横浜美術館開館30周年記念 Meet the Collection ―アートと人と、美術館」展(〜6月23日)でゲストアーティストとして参加し、自身の作品と同館の収蔵作品の出会いの場を創出している。
近年の菅作品は、絵画のキャンバスを思わせる木枠が壁にかけられ、その中にさらに格子状の枠組みがつくられる、あるいは石と木、金属の異素材の組み合わせ、ペイントの塗りによる新たな視覚効果が施されている。
本展では、色褪せない自由で鋭敏な感覚で「もの」に対する深化を続け、現在性を湛える菅の最新作を披露する貴重な機会となる。
1968年の初個展以来、国内外約400回もの展覧会で作品を開催。近年では、第57回ヴェネチア・ビエンナーレ国際展「VIVA ARTE VIVA」(2017)で、水上でのインスタレーションとして代表作「状況律」を再制作して大きな注目を浴んだ。また同年の長谷川祐子キュレーションによる「ジャパノラマ 1970年以降の新しい日本のアート」展(ポンピドゥ・センター・メッス)にも出展。日本では、今年の「横浜美術館開館30周年記念 Meet the Collection ―アートと人と、美術館」展(〜6月23日)でゲストアーティストとして参加し、自身の作品と同館の収蔵作品の出会いの場を創出している。
近年の菅作品は、絵画のキャンバスを思わせる木枠が壁にかけられ、その中にさらに格子状の枠組みがつくられる、あるいは石と木、金属の異素材の組み合わせ、ペイントの塗りによる新たな視覚効果が施されている。
本展では、色褪せない自由で鋭敏な感覚で「もの」に対する深化を続け、現在性を湛える菅の最新作を披露する貴重な機会となる。