EXHIBITIONS

小林正人「画家とモデル」

2019.06.01 - 07.06

右)小林正人 この星のモデル 2018-19 © Masato Kobayashi Courtesy of ShugoArts

小林正人 画家の肖像(部分) 2019 © Masato Kobayashi Courtesy of ShugoArts

 高校時代に、愛する人物を描くため芸術の世界に足を踏み入れた画家・小林正人。そんな小林にとってモデルとは、創作の根源的な動機であり、テーマであり、また共同制作者であり続けている。

 小林は1957年東京生まれ、東京藝術大学美術学部油画専攻卒業。97年にキュレーターのヤン・フートに招かれ渡欧。以降ベルギー、ゲント市を拠点に各地で現地制作を行い2006年に帰国。1990年代は、キャンバスを張りながら手で描く、絵画の魂と肉体を一体化するような表現を創出。また2000年代より「ひどい絵」から美しい絵の境界線を拡張するような作品を数々生み出してきた。

 本展では、小林が17年から取り組んできた新作を展示。後ろ向きに横たわり背中から心臓を撃ち抜かれたモデルと、筆を咥えて歯噛みをする馬(画家)。謎に満ちた関係性を持つ両者が対峙する。