EXHIBITIONS

チェコ・デザイン 100年の旅

2019.06.01 - 07.28

ラジスラフ・ストナル ゾウ(国立家内工業教育研究所のためのデザイン) 1930頃 チェコ国立プラハ工芸美術館蔵

アルフォンス・ミュシャ ジスモンダ 1894 チェコ国立プラハ工芸美術館蔵

パヴェル・ヤナーク クリスタル(結晶)型小物入れ 1911 チェコ国立プラハ工芸美術館蔵

ヴァーツラフ・シュパーラ 小箱《悪魔》 1921 チェコ国立プラハ工芸美術館蔵

カレル・チャペック 『ダーシェンカ あるいは子犬の生活』初版 1933 チェコ国立プラハ工芸美術館蔵

 ヨーロッパの中心に位置し、様々な文化や芸術潮流が交差したチェコ。この約100年間のチェコでは、アール・ヌーヴォーの旗手として知られる画家アルフォンス・ミュシャをはじめ、キュビスムの影響を受けた建築、チャペック兄弟の絵本、そして世界で愛されるアニメーションなど、社会主義の時代にもその優美なデザインは独自の道を拓いてきた。そしてボヘミアン・グラスなどチェコ独自の産業や民族的な造形といった、同時代の芸術表現が融合した独自のデザインの世界は、現代でも多くの人々を魅了し続けている。

 本展は、チェコ国立プラハ工芸美術館の企画により、19世紀末から現代までのチェコのデザインを総合的に紹介する日本初の巡回展。家具、食器、ポスター、おもちゃ、書籍など約250点に加え、富山県美術館では併設特別展示として、株式会社インテック所蔵のミュシャ作品約20点を紹介する。