EXHIBITIONS

チェコ・デザイン100年の旅

2019.04.06 - 05.19

ラジスラフ・バルトニーチェク スツール 1946 チェコ国立プラハ工芸美術館蔵

ジェリー・コザ 多機能椅子《でんぐり返し》 2002 チェコ国立プラハ工芸美術館蔵

ヤロスラフ・イェジェク コーヒーセット《ダグマル》 1960 チェコ国立プラハ工芸美術館蔵

ミラン・クニージャーク 椅子 1985 チェコ国立プラハ工芸美術館蔵

パヴェル・ヤナーク クリスタル型小物入れ 1911 チェコ国立プラハ工芸美術館蔵

ヴァーツラフ・シュパーラ 小箱《悪魔》  1921 チェコ国立プラハ工芸美術館蔵

ラジスラフ・ストナル 象 1930頃 チェコ国立プラハ工芸美術館蔵

 ヨーロッパの中心に位置し、歴史的に様々な文化に触れてきたチェコ。緑豊かな自然に恵まれ、高い技術を誇るボヘミアン・グラスをはじめとする産業が発達し、20世紀にはプラハを拠点に、アール・ヌーヴォーやアール・デコといった芸術運動が次々と花開いた。また、建築やインテリアの立体物にまで展開した「チェコ・キュビスム」といわれる独特の芸術様式も生まれた。

 そして社会主義の時代にも、優美なスタイルの生活用品や自由な表現の絵本が創作された。日本でも知られる絵本、アニメーション作品の『クルテク』などをはじめ、チェコの伝統的な人形劇を受け継ぎ、ファンタジーとユーモアの物語が織りなす「チェコ・アニメ」は、いまでも世界で親しまれている。

 本展では、アール・ヌーヴォーの旗手、アルフォンス・ミュシャから現代のアニメーションまで、100年のデザイン史を代表する家具、食器、書籍、ポスター、おもちゃなど約250点を展示。デザインの視点から幅広い魅力を持つチェコの文化をたどる。