EXHIBITIONS

松本竣介 子どもの時間

2019.04.16 - 06.16

松本竣介 コップを持つ子ども 1942

 松本竣介の没後70年・大川美術館開館30周年記念企画として、2018年10月から4つのテーマで開催される展覧会シリーズ。3回目となる「子どもの時間」では、松本が子供に向けた眼差しに焦点を当てる。

 1948年の作品《せみ》などのように、次男・莞(かん)のナイーブな絵に触発され、それを硬質で透明感のあるマチエールの画面に転写して作品とした松本。同時に《りんご》(1944)など、子供をモデルにした作品も数多く手がけた。

 本展では、松本が子供をモチーフに描いた油彩とドローイングをあわせた36点を展示。影響を受けた息子の絵や、戦中に松本が疎開先の息子に宛てた書簡も紹介する。

 会期中は、親子で楽しめるワークショップを開催。また、松本作品に魅せられ、本展図録にもエッセイを寄せたアーティストの奈良美智と片山真理の新作・近作が特別出品される。