EXHIBITIONS

アキラ・ザ・ハスラー + チョン・ユギョン「パレードへようこそ」

アキラ・ザ・ハスラー 「Reborn Art Festival 2017」(石巻市)での展示風景 写真=島崎ろでぃー

チョン・ユギョン Untitled –Victory- 2019

 一世代違いの2人のアーティスト、アキラ・ザ・ハスラーとチョン・ユギョンによる展覧会が開催される。

 アキラは1969年生まれ、いっぽうチョンは91年生まれ。京都市立芸術大学在学中にアキラがアーティストとしてすでに注目されていた頃、チョンはちょうど神戸市に誕生した。年齢の離れた2人のアーティストは、アキラが同性愛者、チョンが在日韓国人3世という、一般的にはマイノリティに属している点で共通している。

 エイズ、セクシャリティ、原発、人種差別など、様々な社会問題をテーマに作品を制作してきたアキラと、北朝鮮のプロパガンダポスターの画像をインターネットで集め、それらをモチーフにペインティングを描くチョン。2人の作品は視覚的に明快で、「普通」を生きることの難しさやマイノリティに対する社会の偏狭さを見る者に気づかせる。

 本展でアキラは、2019年のアカデミー賞授賞式で俳優のビリー・ポーターが、ニューヨークのゲイ・シーンのレジェンドへのオマージュとして着用したタキシードドレスに着想を得た大型作品を展示。チョンは、プロパガンダポスターの一部から抽出した扇動的で過激な「言葉」の空虚さ、抽象性に焦点を当てた新作を発表する。