on sculpture – between line and figure

　篠田太郎、崔在銀（チェ・ジェウン）、川俣正のアーティスト3名による、彫刻の展覧会が開催されている。

　篠田は一貫して、人間と自然の関わりを深く問う彫刻やビデオ、インスタレーション作品を制作。本展では、オークランド・アートギャラリーの使われていない螺旋階段から着想を得た、進行中プロジェクトのモデル彫刻を展示する。

　2010〜16年にかけドイツ・ベルリンを拠点に活動してきた崔。本展では、19〜20世紀につくられた本の見返り紙や、遊び紙のページを切り取ってコラージュした作品を発表する。

　世界各地でサイトスペシィフィックな作品を展開する川俣。その制作過程において多くのドローイングやマケット（雛形）も生み出している。本展では、ドイツ・カッセルのドクメンタ9でのプロジェクトのために手がけた「People’s Garden（D9）Plan #7」（1992）のレリーフなど、都市に対して彫刻的な介入を試みた作品が並ぶ。