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EXHIBITIONS

マンモス展

2019.06.07 - 11.04

ユカギルマンモス(頭部冷凍標本) 年代:1万7800年前  発掘:2002 発掘場所:サハ共和国 ウスキ・ヤンスク地区 イリン・ヴィラフチャアニア川下流地域

「マンモス展」イメージビジュアル

 永久凍土から発掘され、今日まで100年以上にわたって研究されてきた「マンモス」。これまで世界の様々な研究機関が「マンモス復活プロジェクト」に挑戦し、生命科学の進歩に伴って冷凍状態で発見される動物から、遺伝情報やタンパク質情報を取り出す技術が生み出された。

 そうしたなか、日本の近畿大学がマンモスの全貌解明へ向けた最先端の生命科学研究を展開し、マンモスの真の姿をとらえようと研究を進めている。マンモス研究は、先端医療や食糧問題、地球環境問題などの分野に役立つ可能性があるいっぽう、絶滅種の復活については、倫理的な問題や生態系への影響などの課題もある。

 本展は、最先端生命科学の「いま」を紹介しながら、生命科学のあり方を考える企画。2005年の「愛・地球博」で展示された「ユカギルマンモス(頭部冷凍標本)」が14年ぶりに再来日するほか、1977年に完全体で永久凍土から発掘された仔ケナガマンモス「ディーマ」の標本も38年ぶりに来日を果たす。

 科学未来館は、本展のために史上最大級の冷凍展示室を新たに制作。マンモスの鼻の形状を覆す発見となった「ケナガマンモスの鼻」、マンモスがなぜ極寒の地で生き延びられたのかを解き明かす「ケナガマンモスの皮膚(マンモスの後脚部分)」、さらに、近年ロシア連邦サハ共和国で発掘されたマンモスや古代の動物たちの冷凍標本もあわせて世界初公開される。