EXHIBITIONS

林良文「変化の二乗」タブローとドローイング

2019.03.15 - 04.20

林良文 藤花 / Glycine 2019

林良文 美しき人間性 / La Belle Humanité 2019

 エロティックなドローイング作品で知られる作家の林良文が、自身初となる油彩画を公開する。

 林は1948年福岡県出身、72年中央大学哲学科中退。74年に単身渡仏し、以来パリを拠点に活動。76年に独学で鉛筆デッサンを開始し、ヨーロッパを中心に作品を発表している。

 本展は成山画廊での初個展。官能的なイメージをモノクロの世界で表現してきたドローイング作品とともに、花を鮮やかな色で描いた油彩画を展示する。

「咲き誇る様々な花の鮮麗な色彩に目を奪われるのは誰にでもあります。しかしその光景の美しさが、奥から支えている明暗である秘密に気づき、心を奪われる人は少ないでしょう。美とは固定された絶対的なものでなく、無限に流動する相対的なもので、その流れが『明暗の変化』です。私の絵画表現は、この『変化の美』の学習です(林良文)」