EXHIBITIONS
今井祝雄 − 行為する映像
日本を代表する初期ビデオアートの作家のひとり、今井祝雄。1965年、19歳のときに具体美術協会の会員となり、キャンバスの表面に突起や穴を穿った白のレリーフで注目を集めた。今井は、照明やアニメーションにも関心を持っており 、FRP(繊維強化プラスチック)製の球形作品《Tankuro》や、 モーターを内蔵し表面のラバーシートが隆起を繰り返す《白のイヴェント》(ともに1965)など産業資材を用いた作品を発表。「フレームの内と外」、「イメージとスクリーンの関係」をめぐる思索を重ねていった。
72年、具体の解散後は映像メディアを取り入れた作品を次々に制作。80年代中盤まで、写真やビデオと組み合わせたパフォーマンスを展開し、そこにインスタント写真などを介入させることで、時間にずれや重なりを生じさせ、メディアに潜む不可視な「時間」を露わにしようと試みた。
本展では、今井が「視覚と聴覚の関係を探ったアニメーション」と呼ぶ最初の映像作品《円》(1967)を起点に、80年代中盤までの映像作品から約10点を展観することで、今井の思考の一端を解き明かす。
《円》は約6メートル幅の展示壁全面に投影され、展示室全体が揺れ動くようなインスタレーションとなる。
72年、具体の解散後は映像メディアを取り入れた作品を次々に制作。80年代中盤まで、写真やビデオと組み合わせたパフォーマンスを展開し、そこにインスタント写真などを介入させることで、時間にずれや重なりを生じさせ、メディアに潜む不可視な「時間」を露わにしようと試みた。
本展では、今井が「視覚と聴覚の関係を探ったアニメーション」と呼ぶ最初の映像作品《円》(1967)を起点に、80年代中盤までの映像作品から約10点を展観することで、今井の思考の一端を解き明かす。
《円》は約6メートル幅の展示壁全面に投影され、展示室全体が揺れ動くようなインスタレーションとなる。

