EXHIBITIONS

日本美術サウンドアーカイヴ ─今井祝雄《TWO HEARTBEATS OF MINE》1976年

2019.02.20 - 03.09

© 今井祝雄

 具体美術協会の一員として、パブリックアートや立体作品などを発表してきた今井祝雄。同会が解散した1972年、大阪・御堂筋で倉貫徹、村岡三郎とともに、「この偶然の共同行為を一つの事件として」と題した3人の心臓音による街頭イベントを行い、76年には心臓音を用いた作品《TWO HEARTBEATS OF MINE》を発表。《TWO HEARTBEATS OF MINE》は後にHEAR(岡本隆子、藤本由紀夫)の企画により、93年に神戸のジーベック・ホワイエで開催されたグループ展「MUSIC」で再制作・出品された。

 本展は、美術館や画廊、アトリエや公共空間で様々な音を鳴り響かせてきた美術家たちの過去の音にアクセスすることを試みるプロジェクト、日本美術サウンドアーカイヴ主催によるもの。長らく所在不明となっていた《TWO HEARTBEATS OF MINE》のオリジナル作品に加え、その歴史をたどる論考や関連資料、今井の近作を展示する。また、会場では「この偶然の共同行為を一つの事件として」の録音をカセット・エディションとして販売する。

 会期初日の2月20日には、当時の制作状況を巡るトークイベントも開催される。