EXHIBITIONS
THE READING ROOM FOR PROVOKE
古書店・二手舎が2018年に刊行した『プロヴォーク復刻版』に関連して開催された、台湾・moom bookshopの「Provoke: 為了思想的挑釁式資料 ―― 二手舍復刻記錄書展」が東京に巡回する。
『プロヴォーク』は、1968年11月、美術評論家・多木浩二と写真家・中平卓馬によって発案され、詩人の岡田隆彦と写真家の高梨豊も加わって、創刊された同人誌。「思想のための挑発的資料」を副題とし、写真とエッセイ、詩で構成された。
第2号からは写真家の森山大道もメンバーとして参加して、第3号まで発行されたが、70年3月に総括集『まずたしからしさの世界をすてろ』の刊行を最後に解散。当時は、同誌の荒れた粒子やノーファインダーによる不安定な構図、ピントの合っていない不鮮明な写真群が「アレ、ブレ、ボケ」だと揶揄され、賛否両論を巻き起こして、ときには写真という枠を超えた大きなインパクトを与えた。
本展では、プロヴォーク同人たちのヴィンテージを含む写真集とプロヴォークに関連する資料や書籍の展示と販売。加えて、復刻時に使用されたオリジナルの原本や、印刷原稿や校正刷といった制作プロセスに欠かせないマテリアルが並ぶほか、映画監督・五十嵐耕平が制作したプロヴォーク復刻版のメイキング映像も上映される。
また、会場は古道具「LET' EM IN」の協力で「読書室」をコンセプトに構成。ゆったりとした古道具に囲まれた空間で、プロヴォークとは何かを再考することができる。
『プロヴォーク』は、1968年11月、美術評論家・多木浩二と写真家・中平卓馬によって発案され、詩人の岡田隆彦と写真家の高梨豊も加わって、創刊された同人誌。「思想のための挑発的資料」を副題とし、写真とエッセイ、詩で構成された。
第2号からは写真家の森山大道もメンバーとして参加して、第3号まで発行されたが、70年3月に総括集『まずたしからしさの世界をすてろ』の刊行を最後に解散。当時は、同誌の荒れた粒子やノーファインダーによる不安定な構図、ピントの合っていない不鮮明な写真群が「アレ、ブレ、ボケ」だと揶揄され、賛否両論を巻き起こして、ときには写真という枠を超えた大きなインパクトを与えた。
本展では、プロヴォーク同人たちのヴィンテージを含む写真集とプロヴォークに関連する資料や書籍の展示と販売。加えて、復刻時に使用されたオリジナルの原本や、印刷原稿や校正刷といった制作プロセスに欠かせないマテリアルが並ぶほか、映画監督・五十嵐耕平が制作したプロヴォーク復刻版のメイキング映像も上映される。
また、会場は古道具「LET' EM IN」の協力で「読書室」をコンセプトに構成。ゆったりとした古道具に囲まれた空間で、プロヴォークとは何かを再考することができる。