EXHIBITIONS
35th parallel north
「在日」というあり方から新たな視点を探る2人のアーティスト、李晶玉(リ・ジョンオク)と鄭梨愛(チョン・リエ)による展覧会が開催される。
李と鄭は、2018年3月朝鮮大学校研究院総合研究科美術専攻を卒業、現在同大学美術科非常勤講師を務める傍ら、東京を拠点に作品を発表。李は写実的な描写による絵画作品で、その裏面に潜む固定観念をあぶり出す試みを続け、いっぽう鄭は、在日一世である祖父の肖像を通して個人と歴史の関係性を探りながら、歴史の語り方に疑問を投げかけている。
2人は在学中に「在日は必要だった。」展(2013)、「在日・現在・美術」展(2014)、隣接する朝鮮大学校と武蔵野美術大学の展示室をつなげた「突然、目の前がひらけて」(2015)など、同世代の作家たちと対話を重ねながら、日本のアート界に「在日」アートを介入させる展覧会を開催。また、18年10月には、世界に散る「韓民族」たちが美術を通し連帯することを目指した「コリアン・ディアスポラ-離散を超えて」展(京畿道美術館、韓国)に参加し、ほぼ初めての訪韓を果たした。
この「コリアン・ディアスポラ-離散を超えて」展からの影響を受けた本展では、2人がそれぞれ舞台演出のような装置を会場に置き、異なる風景が違和感を保ちながら存在する、ひとつの舞台のような「虚構的風景」を表現。会場には李の描いた大画面の空と、鄭のインスタレーションによる麦畑、富士山と檀の木、行進する捕虜、鳥居とブラウン管テレビが全景をなす奇妙な風景が立ち上がる。
李と鄭は、2018年3月朝鮮大学校研究院総合研究科美術専攻を卒業、現在同大学美術科非常勤講師を務める傍ら、東京を拠点に作品を発表。李は写実的な描写による絵画作品で、その裏面に潜む固定観念をあぶり出す試みを続け、いっぽう鄭は、在日一世である祖父の肖像を通して個人と歴史の関係性を探りながら、歴史の語り方に疑問を投げかけている。
2人は在学中に「在日は必要だった。」展(2013)、「在日・現在・美術」展(2014)、隣接する朝鮮大学校と武蔵野美術大学の展示室をつなげた「突然、目の前がひらけて」(2015)など、同世代の作家たちと対話を重ねながら、日本のアート界に「在日」アートを介入させる展覧会を開催。また、18年10月には、世界に散る「韓民族」たちが美術を通し連帯することを目指した「コリアン・ディアスポラ-離散を超えて」展(京畿道美術館、韓国)に参加し、ほぼ初めての訪韓を果たした。
この「コリアン・ディアスポラ-離散を超えて」展からの影響を受けた本展では、2人がそれぞれ舞台演出のような装置を会場に置き、異なる風景が違和感を保ちながら存在する、ひとつの舞台のような「虚構的風景」を表現。会場には李の描いた大画面の空と、鄭のインスタレーションによる麦畑、富士山と檀の木、行進する捕虜、鳥居とブラウン管テレビが全景をなす奇妙な風景が立ち上がる。