EXHIBITIONS

田中福男「恰好の花」

田中福男 水熱華・泡 2018

 ボロシリケイトガラスと呼ばれる、透明度の高い耐熱性のガラスを用いて制作を行う田中福男。ガラス工芸の専門学校で学んだ後、現在は「topnoch(トップノッチ)」というブランド名で作品を発表している。

 2015年にメグミオギタギャラリーにて開催された「土屋仁応 彫刻展」では、動物をかたどった土屋の作品に使われる玉眼を担当。ガラスの中に繊細で立体的な模様を浮かび上がらせる「インサイドアウト」の技法と、純金、純銀などの金属を複雑に重ねた独特の色彩で白眼・虹彩・瞳孔をつくり、「見つめている」かのような瞳を表現した。近年では、東京都美術館90周年記念展「木々との対話」に出展された、土屋の大作《獅子》の玉眼を手がけている。

 本展では、ガラスの素材の特性を生かし、ガラスにしか成しえない現象を追求する田中の新作を展示。また、ギャラリーでは土屋仁応の個展「祝祭」が同時開催される。