EXHIBITIONS

土屋仁応「祝祭」

土屋仁応 熊(参考画像) 2018

土屋仁応 森 2018

土屋仁応 森 2018

 土屋仁応(よしまさ)は1977年神奈川生まれ。東京藝術大学で彫刻を学んだ後、2007年同大学大学院にて保存修復彫刻博士課程を修了。動物をモチーフに、伝統的な仏像彫刻の技法と、素材が木材であることを感じさせない独特な彩色、さらに木彫の表面を極限までなめらかに仕上げた彫刻作品を発表している。また玉眼には水晶やガラスを使用し、見る角度によって視線が変化する動物彫刻は、神秘的で生命感を放つ。

 近年では、個展「PRIVATE MYHS」(2018)をアムステルダムで開催するほか、「刻まれた時間 物語る存在」展(東京藝術大学大学美術館、2018)、「第9回円空大賞展」(岐阜県美術館、2018)などに参加。伝統と新しさをあわせ持つ作品は、国内のみならず香港や台湾、ヨーロッパでも高い評価を受けている。

 本展では、土屋の子供時代に関わりのある恐竜や、熊、キリン、少年などをかたどった作品約7点を展示。さらに、「刻まれた時間 物語る存在」展で披露した、透し彫りが施された鹿の作品も並ぶ。