• HOME
  • 展覧会
  • 千葉
  • メアリー・エインズワース浮世絵コレクション-初期浮世絵から…
EXHIBITIONS

オーバリン大学 アレン・メモリアル美術館所蔵

メアリー・エインズワース浮世絵コレクション-初期浮世絵から北斎・広重まで-

2019.04.13 - 05.26

葛飾北斎 冨嶽三十六景 凱風快晴 大判錦絵 天保2-4(1831-33)年頃 アレン・メモリアル美術館蔵

歌川国芳 東都名所 するがだひ 大判錦絵 天保3-4(1832-33)年 アレン・メモリアル美術館蔵

歌川広重 名所江戸百景 浅草田甫酉の町詣 大判錦絵 安政4(1857)年11月 アレン・メモリアル美術館蔵

 メアリー・エインズワースは、アメリカでも早くに浮世絵の収集を始めた女性コレクターのひとり。海外の有名な浮世絵コレクターをほぼ男性が占めるなかで、エインズワースはそれらと肩を並べるほどの目利きとして知られていた。日本でも、1938年に出された浮世絵コレクターの番付『古今東西浮世絵数寄者総番付』の「外人数寄者いろは番付」 内で、その名が掲載されている。

 アメリカ・オハイオ州オーバリン大学のアレン・メモリアル美術館は、エインズワースが収集し、死後母校に寄贈された1500点以上の浮世絵版画を所蔵。06年、エインズワースの来日を契機に始まったこのコレクションでは、珍しい浮世絵の初期作から、鳥居清長や喜多川歌麿らによって錦絵が興隆した黄金期の作品、そして葛飾北斎、歌川広重の活躍による幕末の風景画に至るまで、浮世絵の歴史をほぼ網羅している。

 本展は、このメアリー・エインズワース浮世絵コレクションから珠玉の200点を選りすぐって紹介する、初めての里帰り展。人気のある作品だけでなく、希少な作品、また保存状態も良好な作品などを通して、浮世絵版画の魅力を余すところなく伝える。