EXHIBITIONS

愉(たの)しきかな! 人生 

老当益壮(老いてますます盛ん)の画人たち

2019.01.11 - 02.17

富岡鉄斎 瀛洲仙境図(部分) 1923 碧南市藤井達吉現代美術館蔵

奥村土牛 犢(部分) 1923 岐阜県美術館蔵

野見山暁治 何食わぬ景色(部分) 2018 写真提供=野見山行暁治財団

 およそ4人に1人が65歳以上という超高齢社会を迎えた現代日本。美術の世界でも、90歳を過ぎてなお旺盛な制作活動を行った作家は少なくない。

 本展では、富岡鉄斎、奥村土牛、堀文子、中川一政、片岡球子、野見山暁治ら、明治期以降から現代までに活躍した日本画家、洋画家あわせて14人の画家に焦点を当て、初期作や代表作、90歳を過ぎてからの意欲的な作品を展示し、その画業を紹介する。なお本展は、美術館が位置する富山県をはじめとする、中部地方にゆかりのある作家の作品を中心に構成されている。

 若き日に模索と挑戦を続け、挫折と成功を繰り返しながら、長く制作活動を続けることで到達する自由な表現の境地。年齢を重ねることでより精神的な深みが増した作品たちは、高齢になっても毎日感動し、発見があり、夢中になって描き続けた画家の姿とともに、老いを生きる希望をも伝えるだろう。