EXHIBITIONS

小圃千浦 ―カリフォルニアに生きる

2019.01.18 - 03.10

小圃千浦 グランドキャニオン 1940 アムバー アンド リチャード・サカイ コレクション

 小圃千浦(おばた・ちうら)は1885年岡山県井原市に生まれ、アメリカで活躍した画家。1903年に渡米し、サンフランシスコでは『ジャパン』誌の挿絵画家を勤めた。28年には日本で、木版画集『世界風景連作』を出版。32年にカリフォルニア大学バークレー校美術科で教鞭を執った。

 太平洋戦争中に収容所に移された小圃は、そこで美術学校を開設し、苦境に立たされた収容者に活力を与えた。戦後の54年にはアメリカの市民権を得て、75年に同国で生涯を終える。

 本展では、アメリカで開催された小圃の初回顧展が巡回。日本画、水墨画、水彩画、木版画そして素描など約140点から、東洋と西洋の美的感覚が混在する小圃作品の魅力を紹介する。