EXHIBITIONS
増井淑乃「将に啼かんとするや」
増井淑乃は1976年静岡県生まれ、東京を拠点に活動。芥川賞作家・磯崎憲一郎のデビュー作『肝心の子供』(第44回文藝賞受賞、河出書房新社主催、2007)の装画を担当したほか、世界中のキュレーター、批評家が推薦する1975年以降生まれの作家を紹介した書籍『Younger Than Jesus: the Artist Directory』に、片岡真実の選出で掲載されている。
繊細で細密な水彩画を描いてきた増井。紙に水彩で下地を塗り、時間をおいてから何度も筆を重ねた画面には、滲みによってできる偶然の効果と意図的で入念な描線が施され、背景と重なるように描かれる馬や猫、鳥などのモチーフは、神話に登場する動物を思わせる。
本展では、増井の1995年制作の貴重な最初期の作品から、初公開となる色鉛筆で描いた作品やコラージュを含む、30点を展示。つねに自分自身と対話や格闘を続けてきた増井のこれまでの作品が一挙に並ぶ。
繊細で細密な水彩画を描いてきた増井。紙に水彩で下地を塗り、時間をおいてから何度も筆を重ねた画面には、滲みによってできる偶然の効果と意図的で入念な描線が施され、背景と重なるように描かれる馬や猫、鳥などのモチーフは、神話に登場する動物を思わせる。
本展では、増井の1995年制作の貴重な最初期の作品から、初公開となる色鉛筆で描いた作品やコラージュを含む、30点を展示。つねに自分自身と対話や格闘を続けてきた増井のこれまでの作品が一挙に並ぶ。