EXHIBITIONS

松井沙都子「モデルハウス」

松井沙都子 抽象住宅(1R) 2018

松井沙都子 ホーム・インテリア 2015

松井沙都子 冬の風景 2016

松井沙都子 untitled 2016

 松井沙都子は1981年大阪生まれ。2006年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画修了、2015年同大学院美術研究科博士(後期)課程油画領域満期退学、2017年同大学院博士(美術)。「家」が社会に生きる人の生活を映し出すものであるという考えに基づき、作品制作を通じて、自身の暮らしてきた現代の日本の家について考察してきた。

 本展では、展示空間全体をひとつのモデルハウスに見立て、インスタレーション作品を展開。現代の日本の家に用いられるような木材を下地に、落ち着いた色味の壁紙と床材、温かい光を灯す照明器具を組み合わせた、立体的な造形物が現れる。

 モデルハウスを、一般化された理想的な住環境がモデルとして提示される点において、抽象的な「家」であると考える松井。この「家」によって、今日の生活とその周囲に広がる社会のあり様を問いかける。