EXHIBITIONS

桑原弘明 展

2018.12.08 - 12.22

桑原弘明

 スコープを用いた手のひらのほどの小さな作品で、詩的世界をつくり上げる美術家・桑原弘明の個展が開催される。

 桑原は1957年茨城県生まれ、82年多摩美術大学油画科卒。80年代より極小のオブジェ作品を手がけ、「スコープアート」を創作。「スコープアート」とは、銅版の小箱の中にとある部屋の模型を封印したもので、外部につけられた覗き口に光を当てて箱を覗き込むと、不思議な光景が見えてくる。

 95年渋谷のアートスペース美蕾樹での初個展以降「スコープアート」の発表を続け、グループ展にも多数参加。作品集に『スコープ少年の不思議な旅』(2005)、『Scope』(2009)がある。

 本展では、新作《scope》4点と、2011年に制作された《Noël》を展示。17:30〜18:30頃には会場のライトが控えめにされ、スコープからより幻想的な世界を覗くことができる。