EXHIBITIONS

児玉房子「criteria」

2018.12.01 - 12.22

児玉房子 criteria © KODAMA Fusako

 桑沢デザイン研究所で石元泰博に学び、富士ゼロックス社のPR誌『グラフィケーション』のカメラマンとしても活動した写真家・児玉房子。1990年代初頭のバブル期の東京の街と人々を写したモノクロ作品「千年後には、東京」は、「『千年後』という途方もない時間を経てわかることを、写真というメディアがとらえることができるかもしれない」という作家の予測を感じさせるものだった。

 本展では、「千年後には、東京」のほぼ同時期に撮影され、90年に発表された「criteria(クライテリア)」を展示。当時、最先端科学技術の現場だった原子力発電所、研究所、焼却炉、野菜工場、病院等を取材した写真群は、30年を得た現在でも新鮮さを失わず、むしろ近未来的に感じられる。