EXHIBITIONS
題府基之「untitled(surround)」
写真家・題府基之の「untitled(surround)」は、自身の実家の周辺、横浜市郊外に目を向けた作品シリーズ。ホンマタカシが撮影していた「郊外」と中平卓馬が自転車に乗りながら撮影した地域との中間に位置するエリアを写している。シリーズ初期では、家庭内の状況や静物を被写体とし、撮影対象を変わりつつも、一貫してカジュアルな構図と統一されたトーンで制作されている。
今回発表する「untitled(surround)」の作品群は、現代日本で規格化された郊外建築の「崩れたバランス」という特質、そしてそれが孕むディテールを表出させるもの。すべての作品を縦位置にし、一つひとつがフォトグラフィカルな物体であることを強調する。
本展を通じて、コンテンポラリーな日本の写真のあり方をかたちにしようと試みてきた題府の、新たな展開を見ることができるだろう。
今回発表する「untitled(surround)」の作品群は、現代日本で規格化された郊外建築の「崩れたバランス」という特質、そしてそれが孕むディテールを表出させるもの。すべての作品を縦位置にし、一つひとつがフォトグラフィカルな物体であることを強調する。
本展を通じて、コンテンポラリーな日本の写真のあり方をかたちにしようと試みてきた題府の、新たな展開を見ることができるだろう。