EXHIBITIONS

Partition——パーティション

 作曲家が楽譜を分節化すること、また本来は分離や分割を意味する「パーティション」。本展は、この「パーティション」というアイデアを、ガブリエ・バロンタンがキュレーション担当兼参加アーティストとなって、山角洋平、松延総司、バンジャマン・ラファールとセバスチャン・マルティネス・バラ、そしてゲストキュレーターのオドレー・タイヒマンの仕事のめぐりあわせの中で展開する。

 パリを拠点に音と映像による作品を制作する山角、穴や裂目といった凹みや影などを表す概念の作品化を試みる松延、「声」を起点としたインスタレーション、ビデオ、パフォーマンスを発表するバロンタン、建築集団「La Ville Rayée/ラ・ヴィル・レイエ」(2006〜2014)で活動し、建築の再解釈を試みるラフォールとバラ。そして本展をテキストにて言及し、ヨーロッパへの展開を担うオドレー。

 本展では、パーティションという形式上、基本として作品はひとつの空間内に配置。各作品を曲の中にある音符として考え、それぞれの作家が異なるアプローチで、パーティションという主題を複数の角度から考察する。