EXHIBITIONS

おん祭と春日信仰の美術

―特集 大宿所―

奈良国立博物館|12.11 - 01.20

春日若宮御祭礼絵巻 上巻 部分(奈良・春日大社)

 平安時代以来、脈々と続く「春日若宮おん祭」は、春日大社の摂社(せっしゃ)である若宮社の祭礼。若宮神が御旅所(おたびしょ)に1日だけ遷座(せんざ)し、芸能者や祭礼の参加者が詣でる風流行列(ふりゅうぎょうれつ)が有名だ。

 祭礼は長承4(1135)年の若宮社御遷座(ごせんざ)を承け、翌保延2(1136)年9月17日に始まったとされている。その後、祭日は室町時代から11月27日、明治11(1878)年から現行の12月17日と変わりながら、祭礼は古儀の伝統を守り続け、今年で883年目を迎える。

 本展では、おん祭の歴史と祭礼の様子を紹介する恒例企画。今回は、華やかな風流行列の様子を描く絵巻を展示するとともに、祭礼に参加する大和士(やまとざむらい)の潔斎(けっさい)の場であった大宿所(おおしゅくしょ)について取り上げる。さらに、祭礼で賑わう江戸時代の奈良町の様子にも焦点を当てる。