EXHIBITIONS
池島康輔「片鱗」
ヤスリを使わずに刃物だけで表面を滑らかに仕上げ、木材そのものの輝きを生かす古来の手法で彫刻作品を制作する池島康輔。本展では、妖艶で儚く、どこか危険な美しさを孕んだ「蛾」に着目し、それにまつわる作品を、古典的なテクニックと作家自身、または現代と融合させる。
「過去に制作した作品の中の一つに蛾をモチーフにした作品があります。私は取り立てて蛾が好きなわけではありませんし特段の思い入れがあるわけでもありませんが、私が考えていた生命の無常観や、生きる事と死ぬ事の相反性について、それらの思考と蛾の存在とが重なり、蛾の姿に自身を内含しました。また、本来生物分類学上区別の無い筈である蝶との惨憺たるイメージの隔たりにどこかシンパシーを感じたのかもしれません(池島康輔)」
「過去に制作した作品の中の一つに蛾をモチーフにした作品があります。私は取り立てて蛾が好きなわけではありませんし特段の思い入れがあるわけでもありませんが、私が考えていた生命の無常観や、生きる事と死ぬ事の相反性について、それらの思考と蛾の存在とが重なり、蛾の姿に自身を内含しました。また、本来生物分類学上区別の無い筈である蝶との惨憺たるイメージの隔たりにどこかシンパシーを感じたのかもしれません(池島康輔)」