EXHIBITIONS

人間国宝・桂 盛仁 金工の世界

-江戸彫金の技-

2018.12.01 - 2019.02.11

桂盛仁 木菟 香爐 1993 個人蔵

桂盛仁 磯の木 帯留金具 1999 東京国立近代美術館工芸館蔵

桂盛仁 飛蝗 香盒 2009 個人蔵

 長年にわたって練馬区を拠点に、金工作品を制作する人間国宝の桂盛仁。明治〜昭和期にかけて、煙草入れなど装身具の彫金で人気を博した二代豊川光長、桂光春を輩出した「柳川派」を継いだ父・桂盛行のもとで修行し、江戸時代から続く打ち出しや彫金、象嵌、色絵などの技法を学んだ。

 その作品は日本伝統工芸展でも高く評価され、宮内庁買い上げや文化庁長官賞を受賞を果たすなどし、2008年に重要無形文化財「彫金」保持者(人間国宝)に認定された。
 
 本展は、盛仁の初期から近作までを通観するとともに、そのルーツである父・盛行、そして光長、光春の作品もあわせて展示。近年再評価される江戸・明治の工芸技術を脈々と受け継ぎ、いまに生き続ける江戸彫金の技を再認識する。