EXHIBITIONS
アペルト07
川越ゆりえ
弱虫標本 Insect Specim en of a Coward
若手作家を中心に個展形式で紹介する展覧会シリーズ「アペルト」の第7回では、1987年生まれの川越ゆりえを紹介。
「人の感情の蠢(うごめ)きを虫にしたら」というアイデアをもとに、人々の感情を投影した架空の昆虫のオブジェをつくり、それらを大型の標本箱に並べてきた川越の新作、近作を展示する。
「主に、人間の心に潜む様々な感情や弱さを、架空の虫の形に起こして制作している。人の感情や弱さは虫のようだ。嫉妬心や寂しさはいつもどこからともなくやってきて人の心に寄生し棲み付き、気付いた時には増殖し、内側から人を喰い、操る。また、普段はじっと心の奥底に身を潜めていても、ふとした瞬間に、まるで蛹から羽化するように表に現れ、その翅を広げるのだ。しかし、一つ一つの感情や弱さを様々な角度から観察したり、触れてみると、それぞれの持つ面白さや魅力などに気付くことが出来る。一見、ネガティブであるとされ、良くないものとして捉えられがちな種類の感情も、よく観察してみると魅力的な面が多数見つかるのである。そして、時折ちらりと顔をのぞかせる、そのような感情達や弱虫達を、私はとても愛おしいと思う。
ー川越ゆりえー」
「人の感情の蠢(うごめ)きを虫にしたら」というアイデアをもとに、人々の感情を投影した架空の昆虫のオブジェをつくり、それらを大型の標本箱に並べてきた川越の新作、近作を展示する。
「主に、人間の心に潜む様々な感情や弱さを、架空の虫の形に起こして制作している。人の感情や弱さは虫のようだ。嫉妬心や寂しさはいつもどこからともなくやってきて人の心に寄生し棲み付き、気付いた時には増殖し、内側から人を喰い、操る。また、普段はじっと心の奥底に身を潜めていても、ふとした瞬間に、まるで蛹から羽化するように表に現れ、その翅を広げるのだ。しかし、一つ一つの感情や弱さを様々な角度から観察したり、触れてみると、それぞれの持つ面白さや魅力などに気付くことが出来る。一見、ネガティブであるとされ、良くないものとして捉えられがちな種類の感情も、よく観察してみると魅力的な面が多数見つかるのである。そして、時折ちらりと顔をのぞかせる、そのような感情達や弱虫達を、私はとても愛おしいと思う。
ー川越ゆりえー」