EXHIBITIONS

土方巽、トリックスター/肉体の叛乱1968―2018

土方巽 「兇」より 撮影=深瀬昌久

土方巽 「鎌鼬」より 撮影=細江英公

土方巽 万博映画「誕生」より

土方巽  「夢の島」より 撮影=吉野章郎

 慶應義塾大学アート・センターは、2008年に開催した「1968年」展で、土方巽の舞踏公演『土方巽と日本人』をめぐるアーカイブ資料を紹介。限られた資料を展示するとともに、1968年10月に日本青年館で行われた本公演が「肉体の叛乱」と呼称されるようになる経緯を探り、その意義を問いかけた。

 本展でもまた、「土方巽とは誰か」「土方巽の舞踏とは何だったのか」を再考する。『肉体の叛乱』を呈示しながら、70年代におけるダンスの構造と方法の大変革に向かう、その後の土方の活動を振り返る。

 また、『肉体の叛乱』の公演から50年後の2018年に登場し、土方の舞踏をアブジェクシオンした、Choy Ka Faiの『存在の耐えられない暗黒』とAMAREYA THEATREの『スイカを喰らう死者』を紹介する。