EXHIBITIONS

工芸継承

東北発、 日本インダストリアルデザインの原点と現在

2018.09.13 - 11.27

組み合わせ小箱 東北歴史博物館蔵

真空蒸着象嵌小箱 東北歴史博物館蔵

人工木目大皿 東北歴史博物館蔵

盛器 東北歴史博物館蔵

小物入れ 東北歴史博物館蔵

 世界で活躍するインテリアデザイナーの剣持勇や豊口克平などを輩出した「国立工芸指導所」を原点のひとつに定め、日本のインダストリアルデザインを紹介する展覧会が開催される。

 国立工芸指導所は、工芸の近代化・産業化の推進と東北地方の工芸業界の発展をめざした研究機関。1928年に国内で初めて宮城県仙台市に設置され、その後、全国各地に広がり、工芸界・デザイン界をリードする組織として、昭和40年代まで活動を続けた。
 
 本展では、超絶技巧を駆使した明治の名品から、機能性・デザイン性を追究した国立工芸指導所から生みだされた先駆的な作品まで、幅広い工芸品を展示。国立工芸指導所の活動を主軸に、日本の工芸界の展開を振り返りながら、現代日本の工芸品がどのように次世代を育み、世界に発信していくのかという課題を提起する。