EXHIBITIONS

荒木経惟「片目」

RAT HOLE GALLERY|09.28 - 12.15

荒木経惟 「片目」より 2018

荒木経惟 「片目」より 2018

 網膜中心動脈閉塞症により右目の視力を失った5年前から現在に至るまで、荒木経惟が撮影した1000点を超えるモノクロ写真が展示される。

 35ミリのモノクロフィルムにすべて縦位置で撮影され、女性のヌードやしおれた花、奇妙な人形や玩具のほか、自宅バルコニーから撮影された空や外景など、荒木がこれまで主要なモチーフとしてきた私的な対象物を数多く含む、おびただしい数の写真。時系列や順序を設けることなく壁面を埋め尽くし、自身の身体がもたらす制限と折り合いをつけながら生を送る荒木の、生涯のとある1章を親密に物語る。

 本展にあわせて、写真集『片目』を刊行。タイトルの「片目」は、荒木の身体や心理の現状を示唆するにとどまらず、喪失や死と切り離すことのできない、生に対する鋭い認識の表れでもある。