EXHIBITIONS

仏教美術の名宝

2018.09.08 - 10.14

鍍金菩薩半跏思惟像 朝鮮三国時代・7世紀 八瀬・妙傳寺蔵 撮影=深井純

鍍金弥勒仏立像 太和22年銘 北魏時代(498) 泉屋博古館蔵 重要文化財

鍍金如意輪観音像 唐時代・8世紀 大和文華館蔵

木彫地蔵・龍樹菩薩坐像 平安時代・12世紀 奈良国立博物館蔵

線刻仏諸尊鏡像 平安時代 泉屋博古館蔵 国宝

愛染明王像 鎌倉時代・13世紀 泉屋博古館蔵

 インドに始まりシルクロードを通って朝鮮、日本に伝来した仏教美術。真摯な信仰心に裏づけされた仏像や仏画の数々は、信仰を持たない人々にも感動を与える普遍的な芸術作品として、今日まで継承されている。

 本展では、仏教美術発祥の地・ガンダーラの石彫から中国、朝鮮の金銅仏、そして日本の木彫仏や仏画などを紹介。金銅仏では日本に正式に仏教が伝わる以前に中国北魏で制作された作品や、飛鳥・白鳳・天平時代の仏教美術の源流である唐時代の作品を展示するほか、日本からは、厳かでありながら自然のぬくもりを残す木彫仏や煌びやかな仏画など、独自に発展した作品の数々が並ぶ。

 また近年京都八瀬の古寺で再発見され、朝鮮7世紀の優秀な作品として話題になった《鍍金菩薩半跏思惟像》も特別に展示。地域によって様々に変化する多様な仏教美術世界を一望できる。